工業の発展は素晴らしいことと、思われていますが、工業の発展したいわゆる文明国の周りの海は、そんなにきれいではありません。日本で言えば、京浜工業地帯の東京湾。四日市工場地帯の名古屋湾。最近、この近くの夜景のクルーズが人気があるらしいのですが、この近くの海を見たいとか、泳ぎたいという人は皆無だと思います。
日本の工業地帯の海は、まだ、良いほうですが、中途半端な工業発展国、特に中国をはじめとする、工業地帯は、汚いものです。汚いというよりも、恐ろしいものです。
飛行機で、中国に行った人は、見たことがあると思いますが、中国に近づいたときに、海と陸地の境を見ると、陸地の近くの海の色が、沖合の海の色と違っていて、陸地に沿って、カラーの帯がつながっています。陸地から流れこんだ汚水や廃水がカラーのベルトを作っているのでしょう。中国に限らず、中途半端な工業発展国は同じような、現象を見ることができるでしょう。
これに比べて、きれいな海の方に目を向けてみましょう。
海がきれいな場所をあげてみると、パラオ、ボナカイ(フィリッピン)、モルディブ、ガラパゴス(エクアドル)、ココ・アイランド(コスタリカ)、フレンチポリネシア(タヒチ)、グレートバリアリーフ(オーストラリア)などなど、いっぱいあります。逆に、工業はさほど発展していません。
綺麗な海を紹介しているサイトもありますので、綺麗な海が紹介されています。是非、ご覧ください。
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これらのきれいな海を見て、単純に、素直に、素晴らしい!きれいだ!と思います。心が洗われる気持ちさえしてきます。
この海を見て、気分を悪くする人は恐らくいないと思います。こんなきれいな海を見て気分が悪いと思う人は、多分に精神を病んでいる可能性があるので、できるだけ早く、お医者さんに診てもらったほうが良いのでしょう。
脱線はやめて、なぜ心が洗われる気持ちさえするかと言えば、海が命の源泉であり、人間が生まれてきたのは、いや動物が生まれてきたのは、最初は海だったからではないでしょうか?
その命の源泉が、工業によって汚されています。工業と言っても、工業が自分の意思で何かをするのではなく、工業を発展させてきた人間が海を汚しているのです。では、これらのきれいな海の近くに人間がいないかと言えば、嘘になります。人はいます。正確な言い方をすると、人間の存在が汚しているのではなく、人が、海のことを考えずに、子供や、子孫のことを考えることなく、工業を自分勝手に使って、廃水を流し、ゴミを投げ捨てて、海を汚しているのです。
工業国の周りの人間が、目先の利益だけで、自分勝手な、ご都合主義で、海を汚し、魚を殺しているのです。人は、自分たちの思慮の足りなさが、海を汚し、殺して、子供や子孫に大きな悪影響を与えることに、気が付かなければなりません。
人間が、そのことに気が付いて、海を汚さないという活動をした時に、工業国の海も、パラオの海と同じになります。
日本で、海を汚さないような活動が完全に実行されたら、東京湾もパラオの海と同じように、透明度の高いきれいな海となり、外国に行かなくて、スキューバダイビングが楽しめるようになります。そしてそれよりもなによりも、子供や子孫の健康を守り、先に生きてきた人たちへの、尊敬と敬意の言葉を聞くことができるかもしれません。