矢田川にビニールの花が咲く
私が住んでいる名古屋市守山区の家から約1Kメールと離れたところに、矢田川があります。
矢田川は荘内川の支流で、全長23Kmの全国どこにでもあるような川です。矢田川(Wikipedia)
矢田川の源流は、瀬戸市・尾張旭市です。この川の最大の特徴は、50年前には、川の水は真っ白でした。真っ白は透明ではありません。
白濁した、乳白色の白い水なのです。当然、川底なんかは全く見えません。岸辺には、普通の川なら、砂地ですが、50年前の矢田川の岸辺は、白い粉で覆われていました。
その前に、この矢田川の近くで生まれて、育った子供は、川の水は透明でなくて白いものだと思っていたようです。当然ですよね。川の水は、生まれてその方、矢田川しか見ていないのですから。もちろん、このころの矢田川には、魚一匹、住むことは出来ませんでした。白濁した死の川だったのです。
その後、排水規制などの法律が施行されて、瀬戸物の製造過程で出てくる、排水をそのまま垂れ流されなく徐々にきれいになっていきました。
今は、河川敷も整備され、散歩道もでき、ご覧のようなきれいな川になりました。
矢田川は一級河川です | 大森橋から |
大森橋から | 整備された河川敷 |
ブロック状の堰 | 整備された河川敷の芝生 |
河川敷の中のベンチ | 河川敷に設けられた花壇 |
河川敷 | 河川敷のグラウンドでスポーツできます |
カモが泳いでいます。(冬) | カモが泳いでいます。(冬) |
水中には、大きな鯉が泳いでいます。あちこちで見られます。 | 魚道を作る工事の看板 |
河川敷や芝生は整備されて、地元の人の憩いの場所となっていますが、芝生と川の水の間には、所によっては、5メートルほどの土手があります。
この土手に木や、雑草が生えています。この土手は、矢田川の風景写真では、はっきりと見えませんが、河川敷を歩いて散歩するときに、川の水面を見ようとすると、雑草が生い茂っていたり、木が大きくなり、水面が良く見えないところがあります。これらの雑草や木に、洪水などで、流されたごみが引っかかっているのです。これらの木にご覧のような、ビニールの花が咲いているのです。
これらの木に咲いたビニールの花は、矢田川の上流で、ポイ捨てられたゴミが雨や洪水で川に流れ込み、木に引っかかったものです。
木にこれだけのビニールが引っかかていると言うことは、ほんの一部のビニールが引っかかっているのであり、どれだけ大量のビニールが海に流れ込んでいるか容易に想像がつきます。恐ろしい量のビニール、ゴミが海に流れ込んでいるのです。
木ではありませんが、この土手には、多くのゴミが引っかかっています。自転車のタイヤ、服、柔道着、ジュースの空き缶、ビールの空き缶、ありとあらゆるゴミがあると言っても過言ではありません。
木にひっかっかたビニールは、次の洪水で流れゆく状態でなく、木の小枝にしっかり巻き付いています。中には、木の枝と一体化して外れなくなっているのものあります。これらのビニールは、何年も放置されているので、紫外線で、劣化して、次第とボロボロと崩れて小さな破片となり落下して、水とともに、海に流れるのでしょう。
小さな矢田川一つで、これだけのビニールやゴミが海に流されていると思うと、恐ろしくなります。日本の川からこれだけのゴミが海に流れていると、海もたまったものではありません。川からゴミが流れ込まないと、ポイ捨てしたゴミが、海に流れ込まないと、八丈島や沖縄の海が、日本の本州の周りでも見られるのではないかと思います。10万トンのクルーズ船が寄港できる大都会のオーストラリアのシドニー港でタイが釣れるように、名古屋港で大きな魚釣りもできるのではないかと思うのです。
どこまで、出来るか分かりませんが、これらのビニールを取ってみました。
最初の状態 | ビニールを取った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
最初の状態 | ビニールを取って小枝を切った後 |
左のゴミは、午後の時間を使って3日間で木に張り付いていたビニールやゴミです。1日当たり45Lのゴミ袋2袋は回収できます。 これを考えると、いかに大量のゴミが川から海に流れているか想像できます。 |
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集めたゴミを持ち帰ってごみの収集日まで保管 |
最初の状態 | 左の木から出てきたゴミ | ゴミを取り除いて小枝を切り落とした |
最初の状態 | 左の木から出てきたゴミ | ゴミを取り除いて小枝を切り落とした |
ビニールを取って小枝を払うと、スッキリ、さっぱりしますね。
汚いものを押し付けられたゴミやビニールが無くなり、木も喜んでいるような気がします。
木一本に大体1時間ほどかかります。何本あるか分かりませんが、リタイヤした人で、運動がてらに一緒にやってみようと言う人がいると大歓迎です。
必要なものは、手袋、鋸、トングです。ゴミ袋は、市の環境事務所か、土木事務所からもらってきます。
連絡は、このサイトの運営者へメールか電話にて連絡ください。
それでは、ここの管理は一体どこなのかという疑問が沸き上がり、調べてみることにしました。河川の管理、河川敷の管理、土手、川の中等と調べてみたいと思います。
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