フィリピンに打ち上げられたクジラの死骸 40kg分のプラスチックを飲み込んでいた
WWFという自然保護団体があります。世紀名称あ「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金)」で、スイスのWWFインターナショナルを中心に、80カ国以上の国々に拠点を置き、100を超える国々で地球規模の活動を展開しています。この WWFの発表によると、 クジラの死んだ袋に40KG分のプラスチックを飲み込んでいたとのことです。
クジラは、魚を追っかけて、大きな口を開けて海水も一緒に口に入れて、海水を吐き出して口に入って魚だけを飲み込みます。2019年の3月には、近くを泳いでいたクライマーも一緒に口に入れて、幸いなことにすぐに吐き出されて、一命をとりとめてことが話題になったくらいです。
魚の近くにある、プラスチックや、小さな廃棄物は、魚と一緒に口に入れて、飲み込んでしまいます。プラスチックは、胃袋では消化されないので、死んだクジラの胃袋から40KGもの大量のプラスチックごみが発見されたのです。この記事の詳細は、下記紹介されています。
3月初めにフィリピンの海岸に打ち上げられたクジラの死骸は、なんと40kg分ものプラスチックを胃の中に収めていた。死因は飢餓と脱水だとみられている。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/whale-plastic-environment_jp_5c91a5d5e4b0f7ed945d7470
地元の自然博物館の創設者で館長のダレル・ブラッチリー氏は、地域の農務省から「コンポステラバレー州マビニの浜に約4.7mにも及ぶクジラが打ち上げられた」との連絡を受け、16日に死骸を回収した、とハフポストUS版に話した。
「死ぬ前に血を吐き続けていた」とみられるクジラ。解剖の結果、死因は自然死ではないことを知ったという。
「胃を調べると、このクジラがプラスチックの摂取により死んだと分かりました」とブラッチリーは述べた。「プラスチックの量の多さは予期せぬものでした。ほぼ40キロの米袋、レジ袋、バナナ農園の袋や一般的なプラスチック製の袋です。米袋は全部で16枚もありました」
「クジラ類の動物は海から直接水分を摂らずに、食べるものから摂るのです。つまり死因は食物と水分両方の不足ということです」とブラッチリーは説明した。
今年のWWF(世界自然保護基金)のレポートによると、「人類が今すぐ汚染の習慣をやめなければ、環境中に排出されるプラスチックゴミの量は2030年までに倍増する見込み。それによる最も顕著な影響は海洋にもたらされるだろう」という。
WWFは「プラスチック利用の増加は廃棄物管理の限界を圧倒したため、プラスチックの海洋流入は2030年まで毎年900万トンを超えるだろう」と推測する。
ブラッチリーが調査したようなクジラによる摂取だけの問題ではない。プラスチックは野生動物の絡まり被害や生息地の荒廃の要因にもなっている。
WWF(世界自然保護基金)は警告しています。「人類が今すぐ汚染の習慣をやめなければ、環境中に排出されるプラスチックゴミの量は2030年までに倍増する見込み。それによる最も顕著な影響は海洋にもたらされるだろう」
訴求力のない言い方をするものです。汚染の習慣を止めなければと・・・・・
はっきり言いましょう。
ゴミのポイ捨て、プラスチックのポイ捨ては絶対にダメ!!だと
オランダでは、近隣のフランスや、ドイツ、イギリスから有料で、廃プラスチック製品を引き取っています。これを燃料に、電気や、熱源にして、販売をしています。プラスチックは、もともと石油から作られた製品です。非常に有効な燃料となるわけです。
プラスチック製品を燃焼されるためには、多少近代的な焼却炉が必要ですが、金をもらった燃料で発電して、発電した電力を販売してお金をもらうのです。
通常の製品は、原料を買って、それを加工して、製品にして販売し、お金をもらるのですが、これは、販売した時にしかお金が入りません。その中から、原料代と加工費が支出されるのですが、オランダの廃プラスチックの焼却は、発電することにより、原料からも、お金をもらい、販売してからお金が入るのですから、商売として、理想のビジネスモデルです。
プラスチックごみをポイ捨てせずに、回収して、発電の原料として活用することは、一刻も早く実現しなければならない、国家として取り組みべき課題なのです。
自然環境の保全や、社会問題を標榜する経論家や政治家の皆さん。プラスチックのゴミのポイ捨てを絶対やめさせ、回収して、燃焼させて発電するシステムを国家をあげて取り組むように、具体的な行動をお願いしたいものです。