プラスチックごみと闘う12歳、タイのトゥンベリさん「リリー」

あなたがたを信じない!

私たちはあなたがたを見張ってます。‐これが私たちのメッセージです。

強烈な言葉で、国連の温暖化対策サミットでスピーチをした気候変動の危機を訴えているスウェーデン人活動家のグレタ・トゥンベリ(16)さんです。学校を休んでまで、活動を続けている、高校生です。

スピーチの全文を公開されているサイトがあります。

【全訳】グレタ・トゥーンベリ、国連気候行動サミットで怒りのスピーチ | 「あなたがたは私たちを裏切っている」

温暖化の影響で、海面上昇により国土が水没の危機に瀕しているのが、南太平洋の島国ツバル、世界のあちこちで、洪水や、農作物の不作などの被害が起きているのに、一番鈍感な、大人たち、経済界、政治家に対しての痛烈な抗議です。

この、グレタ・トゥンベリさんとは、違う面で、抗議をしているのは、タイの「リリー」さんです。

タイをきれいにするという使命を果たすため、12歳のリリーさんことラリン・サティッタナーサーン(Ralyn Satidtanasarn)さんは、学校を休んで、首都バンコクの汚れた運河をスタンドアップパドルボードを舟代わりにして動き回り、ごみ拾いをしている。

「私は闘う子どもです」と、リリーさんは話す。運河に浮かぶ缶やプラスチック袋を拾ういつもの骨の折れる仕事を終えたばかりだ。「楽観的でいたいけど、怒ってもいる。私たちの地球が失われている」

詳細は、こちらのサイトをご覧ください。

https://www.afpbb.com/articles/-/3245190?page=1&pid=21632168

タイは、ポイ捨てゴミが、日本以上に多いのでしょう。ポイ捨てというより、ゴミ袋をそのまま、川に投棄する人もいるのでしょう。浮かんでいる、ゴミ袋や、ペットボトルを毎日、毎日、回収しているのです。それでも、川のゴミは、一向に減りません。これでは、自分たちの将来に大きな不安を抱くのは、当然です。

若者の、感受性、危機感は、本物だと思います。大人たちがあまりにも鈍感なだけです。見たくないものを見ないのです。

プラスチック製品を無くしていくという方向性は正しいでしょう。使い捨てプラスチック袋の配布をやめることを表明していることも、方向性としては、間違いありません。使い捨てプラスチック袋の配布をやめるというすぐにできることは、すぐにやれば良いのです。来年の1月までに実行するという悠長なことでなく、すぐに紙袋に切り替えれば良いのです。

そして、今一番、ゴミが川に浮かんでいる原因は、人間がゴミをポイ捨てするからなのです。

このゴミのポイ捨てを無くすことが、今すぐにでもできる最も有効な方法です。

このために、ゴミのポイ捨てに対しての懲罰的な罰金や有効な取り締まりをするだけで、投棄されるゴミは激減します。ただ、分かっていても、大人は動きません。感じていません。なぜなら鈍感なのです。将来に危機感をもっていません。今、目先の生活が何とかなっていればいいのです。目先の利益だけで動くのです。こんな大人たちを信用してはいけないのです。

日本の若者に訴えます。君たちの将来を他の国の若者に任せるのでなく、自分たちの将来の生存に関する重大な問題として、ゴミのポイ捨てを止める。海に流れ着くゴミを回収する。自分たちで声を上げてほしい。自分たちで行動してほしい。社会に出てほとんど役に立たない、確率や、積分、微分を必死に勉強することより、将来の自分たちの命、自分たちの子供の命、孫の命、そしてすべての人間の命のことを考えてほしい。

「日本のトゥンベリ」さん、あなたになってほしい。

 

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