シンガポールのタバコ・ゴミ・ポイ捨てなどの罰金
(写真は、シンガポール大使館より引用)
外務省の資料によると、シンガポールは、
1 面積 :約720平方キロメートル(東京23区と同程度)
2 人口 :約561万人(うちシンガポール人・永住者は397万人)(2017年6月)
3 民族 :中華系74%,マレー系13%,インド系9%,(2017年6月)
4 言語 :国語はマレー語。公用語として英語,中国語,マレー語,タミール語。
5 宗教 :仏教,イスラム教,キリスト教,道教,ヒンズー教
非常に小さい国です。東京23区の広さに兵庫県の人口と同じ人数が住んでいます。
国土が小さいので、車の渋滞を避けるために、車の所有を制限しようとしています。シンガポールで自動車を買う場合、日本で自動車を買うときの3〜4倍程度の費用がかかります。自動車を生産していないシンガポールでは「自動車はすべて輸入車」なのです。輸入車なので、当然、車両本体価格には輸送費が上乗せされます。
その上に、関税(20%)、消費税(7%)、登録料、追加登録料(車両本体価格の100%)、新規車両登録権利書とかかりますので、日本で買う価格の3~4倍、日本のプリウスは、1000万円以上の価格です。レクサスや、ベンツは、2000万円ぐらいでしょうか?それでも、ベンツや、BMWは街のあちこちで見ますので、お金持ちが多いのでしょうね。でも、一般市民は、車が無くても、公共交通機関が安く利用できるので、車の必要性はありません。
渋滞を避けるために、的外れの議論ばかりで、全く前に進まないどこかの国と比較すると、必要な政策・政治は、どんどん実行していく国なのでしょう。その一例がシンガポールの罰金です。
シンガポール旅行観光.comからの引用です。https://ryokoukankou.com/singapore/basic-penalty.html
以上は、シンガポール旅行観光.comからの引用です。 いや~、チューインガムの持ち込みが、1万ドルとは?日本円で、110万円ですよ。シンガポールの税関で、ポケットに入れていたチューインガムが見つかったら、110万円の罰金?これじゃ、怖くて、シンガポールへ旅行に行けませんよね。これは、私の推測ですが、旅行客に対してでなく、販売のために持ち込みを想定しているのではないでしょうか? しかし、それにしても、この中の、どれ一つ、人の人権や、表現の自由、思想・良心の権利を侵害しているものは、無いと思います。清潔で、文化的生活を守るためには、当然の施策ではないでしょうか? こんな罰則を決めて、後進国ではないのかという疑問に対しては、シンガポールの経済成長率を見てください。日本の停滞している経済成長率とは異なります。 経済成長率の推移(1980~2018年) (シンガポール, 日本) それでは、一人当たりの名目GDPはどうでしょうか? 世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング シンガポールが9位に対して日本は25位、日本の1.5倍の多さです。 罰則とは関係なく、効果的な経済政策が、経済成長を実現させている良い例です。経済成長や社会秩序のために、具体的に、法律化して、強制していくことも、独裁化や権力の腐敗化にならず、国民の為であれば、良い方法かもしれません。 シンガポールは、英語・中国語・マレー語・タミル語と、公用語が4つも設定されている多民族国家です。これらの多くの民族を統制するためにも、多くの罰金制度が敷かれているという説もありますが、その必要性を説き、理解してもらって、賛同してもらうには、とても時間がかかります。多民族国家でなくて、単一民族の日本でも、民主主義の方式では、とてつもなく時間がかかり、場合によっては、あまりにも時間がかかるために途中で、立ち消える場合も多いのです。 この典型的な例は、70年たっても、憲法一つ変えられないのです。 でも、表現の自由、思想の自由、宗教の自由が保証されているのも民主主義の良いところでもあります。国民の平和と幸福を保証できるような、腐敗のない、精錬潔癖な独裁主義だと早いのですが・・・・・ 日本の場合は、ゴミの不法投棄は、罰金1000万円以下、懲役5年以下、または、その併科と法律で決まってますが、その取り締まりの運用は、非常に厳しく制限されて、犯行現場での現行犯逮捕でなければ、取り締まりを受けることはありません。 まして、ゴミのポイ捨ての法律上の罰金規定はありません。都市部の大きな駅の周りに禁煙地域と指定して違反者には、科料2000円~3000円を徴収と書いてありますが、この徴収を受けた人を知りません。 殆どの場合は、徴収しようとすると、紛争を恐れて、注意だけに留まっているのではないでしょうか? 注意されても、たばこの吸い殻を路上に投げ捨て、もう、たばこを吸っていないという態度をとり、その場を去ろうとし、たばこを路上にポイ捨てしたことを、責められることはありません。 このサイトのタイトルのページにも書きましたが、たばこにしろ、ごみにしろ、ポイ捨ては、罰金を設けるべきです。懲役刑は必要ありません。罰金10万円を設けて、実際に取り締まりをすれば良いことです。 この取り締まりに、警察を定年退職した人に、特別職の権限を与え、ゴミのポイ捨ての取り締まりをやってもらえば良いのです。こういうシステムを作ると、警察官の定年後の天下り先に苦労することはありません。大きな机にふんぞり返っていた高級警察官は、天下り先は確保されていても、交番勤務などで、住民と密接に、毎日汗をかいて仕事をしていた普通の警察官は、定年後の天下り先は確保されていません。 定年後も、そこそこの給料を得られ、罰金は、給料の資金に充当すれば、定年後の警察官のために、増税の必要もなく、街もきれいになっていきます。そして、決められた法律は守る、守らせるという、原則を徹底し、警察の忙しさや、都合によって取り締まったり、取り締まらなかったりする恣意的な取り締まり方も、警察に対する信頼を損なっている一因になっていることが大きく変わって、何よりも純粋に法治国家になり、警察に対する国民の信頼も上がると思われます。 憲法と違って、法律は、国会議員や、政治家で決められることです。国民の健康で、文化的な生活を守るための法律を作ることが政治家の仕事です。自分の票を集めるための行為は仕事ではありません。選挙活動でなく、国民のための本当の政治を、政治家には、行って欲しいものです。シンガポールへの旅行者が気をつけたい罰金一覧
以下、シンガポールへの旅行・観光者が気をつけたい罰金制度の一覧です。
- チューイングガムの持ち込み 1万ドル
- 未申告でのタバコの持ち込み 最高5000ドル 詳しくは→ タバコの持ち込みと値段・税金
- MRT(電車)内での禁止事項(飲食など) 禁止事項により最高1000ドル 詳しくは→ MRTに乗る際の注意点
- 横断歩道・歩道橋を利用せずに、そこから50m以内の場所で道路を横断 50ドル
- 鳥へのエサやり 最高1000ドル
- 公衆トイレで利用後に水を流さない場合 最高1000ドル
- ゴミのポイ捨て 初犯は最高1000ドル、再犯は最高2000ドル+清掃作業など
- 喫煙場所以外での喫煙 最高1000ドル
- ツバや痰を吐いた場合 最高1000ドル
- 深夜10時半から朝7時まで屋外での飲酒が禁止 1000ドル 詳しくは→ 深夜10時半から屋外飲酒禁止!罰金や禁錮刑!要注意!
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