宮古島市長 下地 敏彦様
2019年1月に八重島諸島へ旅行に行きました。石垣島、西表島、宮古島、池間島など、沖縄本島とはちがって、実にきれいな海と自然に囲まれ、素晴らしい旅行ができました。感謝いたします。
その池間島で、このような看板を見つけました。
宮古島市立 池間中学校の名前で、観光地のトイレの壁にありました。
池間中学校環境保全宣言
- 私たちは、ポイ捨てはしません。
- 私たちは、自分のゴミは持ち帰ります。
- 私たちは、節水、節電、省エネを心がけます。
- 私たちは、食物を大切にします。
- 私たちは、公共の場を汚しません。
設置場所が、海のビューポイントで、多くの観光客が来る場所なので、この看板を見てほしい対象は、観光客なのでしょう。
観光客から見えにくい海岸にゴミが漂着していました。
私たちは、観光バスで移動していましたが、移動している車中から見ると、結構、道路にゴミが落ちています。
このきれいな海と自然を汚してはダメと思いつつも、観光客は、自分がゴミのポイ捨てをすることを、あまり気にしていないようです。いつもの行動、癖なのでしょう。
自分のゴミのポイ捨てとこの道路に捨てられて汚いゴミとの関係が分からないのでしょう。「ごみが捨てられて汚い」と思わなければ、ゴミをポイ捨てすることに躊躇も抵抗もありません。いらなくなったゴミをポイ捨てすれば、持ち帰る必要もなく、身軽にすっきりするのでしょう。
先の看板が、中学生の意思で立てられたか、市役所の誘導で立てられたかは知りませんが、この素晴らしい環境を、観光客が汚したり、壊すことは許されることではありません。
この環境に鈍感な観光客に対して、環境を守らなければならない、地元として、警告をすべきだと思いました。そこで、宮古島市長へ下記の手紙を出しました。
宮古島市長 下地 敏彦様
拝啓
立春の候、初めて、お手紙を差し上げる失礼をお許しください。
小生は、1月末に、八重島諸島、10島の旅行をした旅行客の一人です。石垣島、西表島、竹富島等を船で回り、その自然の美しさ、海の青さと透き通った海水に感動いたしました。石垣港、大原港、竹富港では、海面にゴミ一つ浮いていなくて、クルーズが観光の目玉になっている、松島港のゴミの多さと、ゴミ一つない、そのすがすがしさに感動さえも覚えました。
その後、宮古島へ空路で入り、宮古島の東平安名崎の灯台から見る景観、三つの大橋からの景色、そしてなによりも、ビーチから見る海の美しさに心を奪われ、日本にもこのような素晴らしい所があることに、改めて感動して、最高の旅となりました。この感動は深く、八重山諸島の皆さんに感謝すべきことでありますが、残念なことに、車窓から見る道路には、ゴミのポイ捨てが散見されました。
遅ればせながら、小生は、「ゴミのポイ捨ては絶対ダメ」という運動を始めて、率先して実践する一方で、同志を集めている年寄りです。池間大橋を渡った池間島の展望台兼、観光地で、別紙の看板が目に付きました。この看板を見て、この手紙を差し上げる気になった次第です。
中学生が、ゴミのポイ捨てを止めようと運動しています。中学生に教育するだけでなく、郷土を愛し、自分たちの島を汚さない、美しいまま子孫に残していくという気持ちで、大人がゴミのポイ捨ては絶対ダメだという熱意を示す必要があると感じた次第です。
下地島の空港の先端の突堤から海を見ると素晴らしいのですが、目を下にやるとゴミのポイ捨ての多いこと。殆どは、レンタカーで来た旅行客の仕業と思われますが、いずれ、海に飲み込まれてマイクロチップになってしまいます。これらのゴミのポイ捨てを絶対に無くすために、宮古島市で条例を作り、ゴミのポイ捨ては、罰金なり、過料を徴収することを制度化されることを、強く提案いたします。これらの条例を作り、宮古島に到着する飛行機や船で、その条例を案内してもらう。また、レンタカー会社にもお客様にその条例を案内してもらい、宮古島は、一切のボミのポイ捨ては許さない。きれいな町と海を守るのだと、アナウンスをしてもらうことによって、ゴミのポイ捨ては、99%以上は無くなると思います。
大都市の大きな駅の周りでは、条例により禁煙が定着して、たばこのポイ捨ても見なくなりました。違反者には、過料の2,000円になってますが、実際に取り締まりを目撃したことはありませんが、条例により、禁煙を表示するだけで効果があります。
シンガポールでは、ゴミのポイ捨てには、罰金約10万円と、その他にも、いろいろな罰金が決められていますが、そのために、旅行を止める人は、いなくて、むしろ歓迎すべきこととして、自分達の行動を律するように働きます。過料が2,000円が良いのか、10万円が良いのか?また、取り締まりするとすれば警察と打ち合わせが必要なのか、実際の条例には、検討すべき点があろうかと思いますが、罰金を取ることが目的ではありません。ゴミのポイ捨てを無くし、自然を守ることが目的で、子供たちにもその熱意を伝えるためにも、条例を作り、公布して、案内や、表示をすることで、目的の99%は、達成することができると思います。
この条例により、日本中で話題になり、メディアにも取り上げられ、そのことがまた、観光客を誘引することにもなります。話題になり、日本中に知らしめるためには、聞いた人が多少は驚く位の、1万~2万程度の罰金の金額と、宮古島市が、他の市に先駆けて早く条例化することが肝要と思います。
市政は、多方面での課題を抱えて、繁忙で、ゴミのポイ捨てに関しては優先順位が付きにくいとは、思いますが、市議会議員と、市長が、郷土を守り、自然を守るという熱意があれば、反対する人はさほど多くないはずなので、簡単にできることと思います。この条例を作る時に多少の費用が掛かるかと思いますが、その後の街の清掃費用が削減されることは、市政にとっても歓迎すべきことと思います。
宮古島を日本の宝として守っていただき、そして、旅行者に感動を与えてくれる島であることを切に希望してお願いといたします。
最後に、このお願い文を下記のサイトに公開させていただきたいと思っておりますが、支障がある場合は、お申し付けください。
敬具
平成31年2月4日
〒463-0021
名古屋市守山区大森2丁目1216番地
ゴミのポイ捨て絶対ダメ
URL : https://no-littering.net/
E-mail: info@no-littering.net
管理人 宮崎 奉武
このお手紙を差し出してから、半年が経過しました。
何ら返事を頂いていないので、サイトで紹介させていただきました。
ゴミのポイ捨て禁止条例があろうとなかろうと、観光客が、ゴミのポイ捨てをしないようにしなければならないことは当然でが、悲しいことに、それだけの自覚を持った観光客ばかりでもありません。日本人が、環境を守るという意識を持つように、教育も直さなければならないでしょう。海の美しさ、自然の素晴らしさに、感動や、畏怖を感じるようにならなければ本質的には、変わらないかもしれませんが、沖縄や、八重島諸島の自然がいつまでも、美しく変わらないように維持していく義務もあろうかと思います。
改めて、沖縄の海の美しさをご覧ください。