常識が変わる!産廃プラ焼却へ
今までの常識は、プラスチックごみは、焼却はできない。その理由として、プラスチックごみの焼却するときの燃焼温度は、高くなり、焼却炉の窯を痛め、ダイオキシンの発生を抑えることができず、環境への負荷は大きい。そのために、プラスチックはリサイクルして、再利用するという常識です。
プラスチックは、できるだけ、汚れを取り、不純物をなくし、きれいな状態で、プラスチック回収日に家の前に置くということを、名古屋では長年やってきました。
このプラスチックのリサイクルにどんな利権が絡んでいようと、再利用されるのであれば、一市民としては、積極的に協力をしなければならないという考えがあったのです。レジ袋はできるだけ使わないようにしようと、マイバッグを用意し、魚を入れてある、発泡スチロールのトレーも、汚いとリサイクルしにくいだろうと、水で、洗って出していました。コンビニで買った、弁当のプラスチック容器も、汚れた部分を水で洗って、出していました。
分別したプラスチックは、リサイクルされているか、リサイクルできないものは、外国へ輸出されていると思っていました。このように思っていたのですが、最近、この常識を覆すような、新聞の記事が出ました。
2019年5月19日の中日新聞からの引用です。
産廃プラ焼却自治体に要請
環境省検討 中国輸入禁止で滞留
読みにくいので、文字を起こします。
環境省は十六日、家庭ごみの処理を担う市区町村に対し、企業などから出る産業廃棄物のプラスチックごみも受け入れるよう求める検討に入った。月内にも自治体側に要請する方向。中国が廃プラ輸入を禁止した影響で国内処理が追い付かないため、緊急避難的に行う。受け入れる自治体は関係条例を改正し、企業から料金を徴収して焼却処理する。
財務省の貿易統計によると、日本は二〇一六年に約百五十万トン、一七年に約百四十万トンの廃プラを資源として輸出していた。しかし主な輸出先だった中国は同年末、輸入を原則禁止。大量の廃プラが国内で滞留し、取引業者が持て余す事態となっている。
さらに、有害廃棄物の輸出入を制限する「バーゼル条約」の締約国会議が十日、汚れた廃プラを規制対象に加える改正条約を採択。二I年から中国以外への輸出も実質的に難しくなる。
国内で出る廃プラ年間約九百万訪のうち、約百万トンは自治体が資源として家庭から回収。汚れたものは可燃ごみとして焼却している。一方、工場やオフィス、店舗などから出る産廃扱いのプラごみは約七百万トン。処理業者に委託してリサイクルや焼却、埋め立て、輸出などに振り向けている。
環境省によると、人口減などで一部自治体では焼却炉に余裕があるとみられる。産廃を受け入れる場合、処理施設の周辺住民の理解を得た上で、料金徴収などに向け条例改正する必要がある。ただ、受け入れを検討する自治体がどれほどあるかは不透明だ。
どうも、分別されたきれいなプラスチックごみは、リサイクル用として、業者に売却し、汚いプラスチックごみは、中国に安く販売していたのではないでしょうか?
中国が、経済発展して、プラスチックごみのリサイクルは、採算が合わなくなったことと、最新の焼却炉でなく、古い焼却炉や、屋外で、野焼きのように、焼却すると、大気汚染が無視できなくなったために、買い入れを中止し、輸入を禁止したのではないか?
そのことにより、日本では、環境省が、日本国内でのプラスチックごみの焼却を要請しているとなると、いままで、私たちが思っていた、焼却炉が傷む、ダイオキシンが発生するという常識は間違っていたのではないでしょうか?
プラスチックのリサイクルという環境を守るという美名の後ろに、プラスチックを資源として取引する利権が絡んでいたのではないでしょうか?
生活ごみで生ごみは、水分が多くそのままでは、焼却できません。焼却炉では、燃焼させるために、重油を投入しています。生ごみに、プラスチックのレジ袋や、お菓子の袋などの燃焼物が混入している方が、重油の投入量が削減できるのです。現実に、そのように運用しています。
現在の燃焼技術をもってすれば、温度制御や、冷却技術を使えば、プラスチックごみと言えど、焼却炉を傷めることなく、ダイオキシンの発生を脚力極力抑えることも、可能ではないでしょうか?だから、環境省は、自治体にプラスチックごみの焼却を要請しているのではないでしょうか?
いままでの常識のために、汚れたプラスチックごみを市町村のゴミの収集時に、出すことを躊躇して、その処理に困り、人の目の少ない場所や、山中に投棄したりしていたのではないでしょうか?
プラスチックごみも、生ごみとともに出せるとなると、リサイクル用に水で洗浄して、きれいにしたプラスチックが少なくなるかもしれません。プラスチックの資源としての利権に損害を与えるかもしれませんが、今、私たちが一番に考えなければならないことは、プラスチックを投棄したり、ポイ捨てしたりして、自然に放出されるプラスチックを止めなければなりません。
街にポイ捨てされたペットボトルも、雨のせいで、そのうちに、川に流れこみ、海へと流れ着いていきます。マイクロプラスチックを無くし、食物連鎖で、そのうちに、私たちの子供や子孫にそのマイクロプラスチックが体内に取り込まれることを絶対に防がなければならないのです。
リサイクルできないブラスチックごみは、自然に放出するのではなく、必ず、焼却して、ゴミの不法投棄は、罰則が1000万円以下、懲役5年以下、またはその併科と決まっていますが、現実的には、その適用は殆どありません。
厳しく適用すれば良いのです。それと同時に、ゴミのポイ捨ても絶対に無くさなくてはなりません。